パワポ作成の生成AIツールはありますが、Difyでの再現方法を調べました。
すでに、やり方やフローを公開してくださっている方もいらっしゃいますが、
テーマの設定方法について触れられている記事がなかったので、
本記事では、とくに「テーマの設定方法」に焦点を当てます。

環境
- Dify 1.3.0
- ローカルでDocker構築:https://toriaezuugoku.com/chatgpt-4/
準備:プラグインをインストール
Difyのマーケットプレイスにて「ppt」と検索し、「Markdown to PPTX Converter」プラグインをインストールしてください。

フロー作成手順
1. アプリ作成
Difyで「最初から作成する」→「ワークフロー」を選択。

2. 入力フィールドを追加
例として「title」を追加します。


3. LLMブロックを追加

- モデル:gpt-4.1-nano(コストが安いため)
- プロンプトはMarkdown形式で出力させるよう指示。 参考:https://note.com/soh_ainsight/n/n5a4094e98c28

4. PPTプラグインを追加
- 「ツール」タブ → 「ppt」 → 「Markdown to PPTX Converter」

「Markdown Content」にはLLMのtext
「Presentation Title」には開始ブロックのtitle
を入力します。
ここで、「Presentation Theme」に何を入れるのか?という話になってきます。
適当な文字列を入れても無地のプレゼンテーションしか作ってくれません。
答えはプラグインのGithubのIssuesにありました。
https://github.com/stvlynn/PPT-Dify-Plugin/issues/2
まず、templatesというフォルダをyour_dify_src/docker/volumes/plugin_daemon/cwd/stvlynn/ppt-0.0.1@xxx/_assetsの下に作成します。
次に、テンプレートPowerPointファイル(例:custom.pptx)をtemplatesフォルダ内に置きます。custom.pptxはテーマパラメーターでcustomとして参照できます。
また、.pptxファイルを直接your_dify_src/docker/volumes/plugin_daemon/cwd/stvlynn/ppt-0.0.1@xxx/の下に置くこともできます。これはまだテストしていませんが、ソースコードを通して動作するかもしれません。
ここでいうテンプレートPowerPointファイルをどうやって作るのかというとスライドマスターで設定します。
新しいプレゼンテーションを作って
念のため、スライドをすべて消しておきます。

表示>スライドマスターから設定します。

お好みに編集します。

保存するときは「PowerPointプレゼンテーション(*.pptx)」を選びます。
名前から「PowerPointテンプレート(*.potx)」で試してみましたが、無地のパワポができました。

このファイルを
your_dify_src/docker/volumes/plugin_daemon/cwd/stvlynn/ppt-0.0.1@xxx/_assets/templatesの下に格納します。
Difyに戻って、「Presentation Theme」にcustomを入力します。拡張子はいりません。

6. 終了ブロックを追加
- 出力変数には「Markdown to PPTX Converter」の「{x}files」


7. 実行結果
生成されたPPTXをダウンロードし、テーマが反映されているか確認してください。


8. コスト参考
- トークン数:600~1000程度
- gpt-4.1-nanoの場合、$0.01≒1円未満でお試し可能
実用的かはさておいて、生成AIを使ったパワポ作成のとっかかりにはいいんじゃないかと思います。